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嵐の中の終焉

以下、レポートは、バーミさん。

先週の土曜日、あっさん最後の高校総体が始まった。
初日はハラハラもしたけれど、とりあえず2勝。
そして日曜日は第3戦。
台風2号の接近する神戸F高校での試合となった。

似たような力の対戦相手。
こちらが優勢になったこともあったけど、
結局は3pでぶっちぎられ負けてしまった。

外は暴風、遅い5時からの試合。
それにもかかわらずたくさんの保護者と先輩の応援があった。
男子チームも試合が11時前に終わっているにもかかわらず、
ずっと残って応援してくれていた。

そして中学校の試合を終えて、駆け付けてくれた恩師O先生。
会場整備のために残っていたF高の生徒の中には
中学時代のチームメイトMの顔もあった。

大きな会場ではなかったけれど、
昼間の活気ある体育館ではなかったけれど、
たくさんの人たちに応援されて暖かい試合だったと思う。

いつも試合をかき回して、最近では得点面でも大きく貢献してくれていた2年生のN。
故障しているひざが土曜日の試合で悪化してしまっていた。
開始前に「出たい」とベンチで泣いて、
びっこ引きながらも途中出場し得点を決めてくれた。
彼女がフルで走っていたらゲームも違ったかな・・・
そんなことも頭をよぎったけれど、スポーツはそういうもの。

ほかの2年生の後輩たちも試合終了後にはみんな泣いていた。
あっさんは素のまま。
おいおい一体どっちが引退なんやと思ったけれど、
更衣室では最後までユニフォームを脱がなかったあっさんがいた。


小学校5年生で始めたバスケット。
下手くそでセンスのかけらも感じられなかった。
「向いていない」と決め付けたのは親の方。
好きなものをずっと続けると、いつかは上達すると証明してくれたのは娘だった。
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O先生にめぐり逢えて上を目指した中学校時代。
基礎力を身に着け、気が付けばいっぱしの選手になっていた。
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そして高校。
優しい先生と先輩に恵まれて楽しい1年半を送った。

2年生の夏からは同学年のプレーヤーはあっさん以外1名。
下級生を合わせてもプレーヤー8名という厳しい状況だったけれど、
キャプテンを任され、かわいい後輩に慕われて最後の年を送ることができた。
そしてコートで最後のホイッスルを聞けたことは幸せだったと思う。
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試合修了後にO先生にお礼の電話を入れた。
「まぎれもなくエースのプレーでした。
 後輩もみんなあっさんをサポートして、一生懸命でいいチームでしたね」
と言ってくださった。
優秀な選手をたくさん育てたO先生にとって、あっさんなんて並みのプレーヤーだろうに、
でも、そういって褒めてくださったことが親バカないべりこぶたにはうれしかった。

いろいろ悩んだことはあったに違いないけれど、
いつも前向きだった。

帰り際、F高校の校門で中学校のチームメイトを見つけた。
「あっ、Mや!」
そう言いながら車の窓を開け、
うなる風の音に負けないぐらいの大声で叫んだ。
あっさん「M~。うち、負けた~」
M「知ってるよ~、見てたも~ん」

最後まであっさんはあっさんだった。
by koukajisaki | 2011-05-30 21:53 | スポーツ

子供の成長とともに最近は、オヤジの趣味であるマラソンと音楽の記事が中心になっていますが、これからも戦うオヤジの軌跡としてBLOGを更新していきまっせ!!


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